私の記事を読んでくださるかたは、私がサラリーマンだった頃、あまり良い思い出がなかったように感じている方もいるかもしれませんが、それは誤解です。
私がコンピュータの「イロハ」の「イ」も知らない時、その当時、ホストコンピューターを提供して頂いていたIBMは、単にシステムを提供するだけでなく、教育の場を沢山提供して色々な知識を与えてくれたことに感謝していますし、とても楽しい思い出となっています。
社員教育は、どんな会社でも重要視していると思いますが、IBMは、利用者にも社員と同じカリキュラムを提供し、IBM社員と同じ教室で授業を受けることが出来ました。
IBMの社員の方々は、とても優秀で、難しい講義もどんどん吸収して行きますが、私のような出来の悪い生徒に対しても、やさしく、時には厳しく、教えて頂きました。本当に感謝しています。
そして、決して安くない授業料を出してくださった務めていた銀行にも感謝です。
でも、本当にIBMが素晴らしい会社だと思ったのは、2人の営業の方と1人のエンジニアです。
本当に感謝しています。
何が素晴らしいと言って、持っている能力、知識は言うまでもなく、そのマインド(こころ)です。本当にお客のニーズに応えようとする姿勢が貫かれていて、その言動は、裏表なく、多分、社内的にはかなり厳しい立場に追いやられていただろうと思いますが、徹底的に私たちに向き合って、そして、一緒にシステム構築に汗をかいてくれました。
そのひたむきさは、いまの私の営業スタイルに引き継がれています。
前にも書きましたが、「ヒポクラテスの誓い」を実践されていました。つまり、プロとして最善を尽くすことの重要性を教えて頂いたのです。
彼らは、ITの素人である銀行員からの無理難題を、その当時出来る限りの資源を投入して解決してくれました。本当に頭が下がる思いです。
彼らは言います。「バリューがあるか」と。顧客の要望に単に応えるのではなく、要望自体に「バリューがあるか」一緒に考えてくれたのです。
その後、分けあって、IBMのシステムから別の会社に移りましたが、私にとって、彼らと仕事ができたのは、大きな喜びであり、財産です。
こころから感謝しています。
コメント