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経営者支援 ITコーディネート業務効率化システム構築

執筆者の写真清水 尚志

独立(起業)するということ

以前も投稿したかもしれませんが、独立するということは、自分自身の価値を世に問うといことだと、最近つくづく感じています。


私自身、人格者ではないし、知識も偏っているし、技術もないのですが、ただ一つだけ自信のあることがあります。それは「誠実さ」です。


この誠実さも、社会人になった最初の頃から持ち合わせていたわけではありません。逆に、若い頃は、自分勝手で、中途半端な仕事ぶりで、褒められた社会人ではありませんでした。


しかし、職場が替わって、仕事の「意味」を知るようになってから、仕事に対する向き合い方が変化していきました。この「意味を知る」ということが、本当に大切であったと思います。「意味を知る」とい思考方法を身に付けなければ、今の自分はありません。そして、その思考方法が、私の会社にいくばくかの収益を頂きながら、仲間とシステムを構築できる幸せを与えてくれていることに感謝しています。


物事の本質を知ろうとせずに、結果だけを追い求めている人が実に多いのではないでしょうか。とりあえず売り上げが欲しいとか、「濡れ手に粟」を夢見たりしている方が沢山いるような気がします。それらの人は、仕事の本質への気づきが無いのです。


私が考えるITコーディネータの仕事の本質はただ一つです。それは、「お客様と仕事の仕組みを変えて共に成長するために汗をかく」という事です。


確かに、私にも生活がありますし、欲もあります。でも、その上位の概念として、顧客第一主義があります。私の義兄の座右の銘で「忘己利田(もうこりた)」という言葉があります。妻の実家にお邪魔した時、達筆で色紙にしたため、床の間に飾ってありました。それを初めて見たとき、強いショックを受けたものでした。なんとなく、社会に貢献する時の心得としてぼんやり感じていたことが、この4つの漢字でズバリ表現されていたからです。


私が現在参加させて頂いている団体は「得るは捨てるにあり」という言葉で表現しています。まずは、相手に十二分に誠意を尽くせば、得たいものは勝手についてくる。私はそう理解しています。


このように、仕事を通して、または、人生の先輩や団体活動を通じて、人が生きるために絶対に必要な要素は「誠実さ」であると確信した次第です。


実際に独立したのち、先輩方の支援を頂きながら、一所懸命に私の時間をお客様に投入しました。そこには、当然、「受注できたらいいな」という気持ちがありましたが、それより「お客様の成長に寄与するにはどう支援すべきか」という気持ちで提案書を作成したり、実際に説明に出向いたりしました。


その甲斐あってか、現在に至るわけですが、同時期に起業した方々の中には、うまく事業が進んでいない方も見受けられます。そんな方は、間違いなく「誠実さ」が足らないのだと思います。「誠実さ」と「便利屋になる」「付け届けする」とは雲泥の差です。まず「誠実」とは何かをきちんと理解し、「誠実さ」を身に着けるための毎日の努力すべきです。


なんとなく事業がうまく回らないな、と感じている方。これから起業しようと考えている方。まずは自分自身を見つめ直し、誰にも負けない「誠実さ」を持っているか、自問自答してみてください。

また、一流の「誠実さ」があれば、必ず成功すると思います。

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